取扱説明書そっくりな「テクニカルイラストを描く」はいいぞ!
本記事は「【推し祭り】技術書典で出会った良書 Advent Calendar 2019」の5日目の記事です。
どの本を推すか、技術書典で買った本を全部並べて考えてみたけど、ここはやっぱりいちばん好きな本を推したい。 ぬっきぃさんの「テクニカルイラストを描く」だ!
「テクニカルイラストを描く」ってどんな本なの?
取扱説明書に載ってるイラストの描き方を解説した本!
例えば家電を買うと、それに取扱説明書が付いてくる。「取扱説明書」という時点で既に脇役なのに、さらにその取扱説明書のイラストの描き方を説明した本。脇役の脇役っぽくてとてもよい。
どこが推せるポイントなの?
- すごく取説っぽい装丁になっているところ
- 横長の薄い冊子で、表紙もサイズも手触りもすごく取説っぽくてきゅんとする
- 買ってきた加湿器の段ボールを開けたらそこに居そうで最高
- 苦労するポイントの話や裏話が面白い
- 線の太さにルールがあるとか
- 見えない部分をどう表現するのかとか
- 向きを矢印で説明するときの描き方とか
- 組み立て方を分かりやすく伝えるために、色んな創意工夫がされてたんだなと気付く
- これ読むと、押し入れから取説を出して改めて見たくなる
- そうか、取説って人が書いてるんだよなという当たり前の事実に驚く
- そういえばレゴの組み立てマニュアルって文章なしでイラストだけだな!と驚いたりする
読むとなんかの役に立つのか?
- あなたが取説を書く人でなければ、今すぐ役に立つような知識は得られないと思うよ!
- でもすごく面白いよ
- 「面白い」というだけで十分読む理由になるので安心されたい
- ただたのしく読んだだけなのに、後々になって「そういえば役に立ってるかもな」と思う本もあるので、すべての本は尊い
- 守破離という言葉のように、まずは「基本ルール」を守って描いていて、その上にさらなる工夫があるんだなーと思ったのでした
ダウンロード版もあるけど、ぜひ冊子版を買って欲しい。(ほんとに取説そっくりなので) nukkey2017.booth.pm