mochikoAsTechのdig日記

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「技術書とお金の話 夏の夜」と「技術書とお金の話 冬の夜」をやりました

本記事はmhidakaが建立した Advent Calendar 2024の25日目です。

adventar.org

2024年6月、何気なくつぶやいた「AmazonKindle電子書籍を出すと著者にはいくら入るのか」というポストがバズりました。

そしたら佐々木さん(NRIのえらい人。著作多数。AWSの資格試験本でお世話になっている人も多いはず)が「KDPとか印税については語りたいことが沢山ある!」と現れたので、

フッ軽DevRelこと941さん(フッ軽DevRelで全部説明できてしまった。君もあちこちのオフィスに行きまくって美麗な写真でオフィス内を紹介する「行ってきた」シリーズを一度は読んだことがあるはずだ!)に仕切りを頼んで、

鹿野さん(ラムダノートという出版社の経営者かつ書籍の編集者)、ひつじさん(技術書典の主宰で技術書クラウドファンディングのPEAKSもやってる)、高橋さん(同じく技術書典の主宰で達人出版会という出版社の経営者でもある)に「登壇してくれまいか」とお声がけ。

ものすごいスピードで登壇者が決まり、会場が確保され、イベント画像が作られ、「技術書とお金の話 夏の夜」というイベントを開催することになりました。

tech-book-cat.connpass.com

みなさんにお金に関することを話してもらうにあたって、細かい機微が取りこぼされたままセンセーショナルな数字だけが拡散されるのはよくないと考え、イベントは配信なし、後日の動画公開もなし、当日会場に来た人だけが聞ける完全オフラインで開催することに決定。

配信なしなこともあって、結構な人数のキャンセル待ちが発生してしまった。

「夏の夜」というイベントタイトルにちなんで、当日はみんな浴衣や法被で集合。

会場では登壇者のサイン本も販売されました。

1つめのセッションは佐々木さんの『出版のコストと利益 商業誌の著者の立場から』。

2つめはmochikoAsTechの『出版のコストと利益 同人誌の著者の立場から』。

3つめは鹿野さんの『出版のコストと利益 編集者の立場から』。

4つめはShocoさんの『商業誌みたいな値段で同人誌を出したらすごく売れた話』。

続いてひつじさん、高橋さん、佐々木さん、鹿野さん、mochikoAsTechでパネルディスカッション。

ラムダノートの本がプレゼントされて会場大盛り上がり。

そしてここからはライトニングトーク

LT1つめは鹿野さん(かのさん)の『コンテンツと契約の話』。

LT2つめは小説家の朱野さんによる『小説家のキャッシュフロー問題を技術同人誌が解決した話』。

LT3つめは仲田さんの『本を書いて得られたお金以外の価値』。

LT4つめは伊藤さんの『妻が小説家な元ビジネス書編集者が語る印税と原稿料と契約書』。

LT5つめはあきみちさんの『妻に「本を書くのはやめて」と言われても諦めなかった話』。

こうやって振り返ってるとこのイベント濃いな!3回分くらいの話が凝縮されている。当日の詳細な様子はTogetterをご覧ください。

togetter.com

あと小説家である朱野さんがなぜ「夏の夜」でライトニングトークをするに至ったのか、というnoteを書いてくれてます。経緯が面白すぎる。

note.com

聞きたかった話がいっぱい聞けてめちゃくちゃ面白かったが、準備は大変だったし、「冬の夜」もやるとか言っちゃったけど本気か?もう二度とやらんぞ!!と思ったが、喉元過ぎるとすぐに忘れてしまうタチなのと、なんと「冬の夜」の会場スポンサーが「夏の夜」をやるより先に現れていたので「冬の夜」もやることになったのでした。

tech-book-cat.connpass.com

「夏の夜」では技術書を書いた人にいっぱい話をしてもらったので、「冬の夜」では翻訳書に着目して、英語の技術書を日本語に翻訳した人や、日本語で書いた技術書が韓国語に翻訳された人に登壇してもらうことに。

なんと当日は「エンジニアチームの生産性の高め方」などの著者であるぎぎにゃんに受付を頼むという贅沢仕様。オーバースペックすぎる。

「冬の夜」なのでみんなクリスマスっぽい服装で集合。

1つめのセッションはfreddiさんとshizさんによる『ドキドキ!洋書翻訳の裏側』。いい話してるのに、形式が完全にショートコントでげらげら笑ってしまった。

2つめは会場スポンサーである CARTA HOLDINGSから、丹野さんによる『Engineer in VOYAGE(現CARTA本)ができるまで』。

3つめはIshikawaさんとJungさんの『ワクワク!韓国語翻訳の裏側』。

そしてここからはライトニングトーク

LT1つめはasahideさんの『どうする確定申告!?』。

LT2つめはdbmktさんの『技術書の翻訳にどれくらいの時間がかかるのか測ってみた』。

LT3つめはMutsumixさんの『技術書典で一儲けを狙ったエンジニア、かく戦い、かく敗れたり』。

LT4つめはmimgleさんの『DIYで憧れの壁一面の本棚を実現』。

LT5つめはShocoさん佐藤少納言の『書くことが与えてくれる本当の価値』。

冬の夜も濃いな、これやっぱり1回のイベントで聞ける量と濃度ではない気がする。

ドリンクスポンサーのCARTA HOLDINGSさんと、フッ軽DevRelこと941さんのお陰で美味しいワインが振る舞われました。すごい。

あとじゃんけん大会で勝ち抜いた人に、登壇者から本が贈呈されました。

「冬の夜」の詳しい様子は、こちらもTogetterをご覧ください。

togetter.com

本当にいい話がたくさん聞けた。ただただ私がみんなの話を聞きたいがために、私利私欲でイベント主催してるようなところがある……と思っていたのだが、エンジニア向けのイベントやカンファレンスで本屋としてブース出店する試みをはじめたlacolacoさんのブログを読んでいたら、思いがけず「技術書とお金の話 夏の夜」の話が出てきた。

blog.lacolaco.net

えー、「夏の夜」がDevFest Tokyoで出店するきっかけに……!(ひつじさんの紹介で「夏の夜」にlacolacoさんがいらしてたことは知ってたし、カンファレンスで本屋さんを出す試みなんて面白いなーとも思ってたけど、関連が分かってなかった)

あと技術評論社で若手編集者のみなさんが開催している勉強会にも呼んでいただいて、色んな話ができた。

私の私利私欲が、なんか分からんけど巡り巡って他人様にいい影響を及ぼすことがあるんだな……いいはなし……でもすごく大変だったし、「夏の夜」と「冬の夜」で2回もやったからもうしばらくはやらなくていいかな……と思っていたら、ラムダノートを支援している時雨堂のVさんがこんなことを呟いていた。

結果、即決で「技術書とお金の話 春の夜」をやることになりました。

 

面白そうなことには労を惜しまず、みんなの助けを借りながら感謝も忘れず、ちょっとつんのめるくらいの勢いで楽しくやっていきたいと思います。来年もよろしくお願いいたします!