このブログで使っているドメインは「infra.xyz」だけど、infra.xyzのネームサーバはns1.infra.xyzとns2.infra.xyzなので、ブラウザでブログを見ようとすると
パソコン「infra.xyzのIPアドレス教えて」 DNSキャッシュサーバ「ちょっと待て。調べてくる。infra.xyzのIPアドレス教えて」 ルートネームサーバ「知らん。xyzのネームサーバはx.nic.xyzだからそっちに聞いて」 x.nic.xyz「infra.xyzのネームサーバはns1.infra.xyzだよ」 DNSキャッシュサーバ「infra.xyzのIPアドレスを知ってるのはns1.infra.xyzだけど、ns1.infra.xyzのIPアドレスを知ってるのはns1.infra.xyzだから・・・・なにこれループじゃん。ns1.infra.xyzにたどり着けない!ぐぎゃー!」 ns1.infra.xyz「・・・・・・誰も来ないなー」
となってしまう。
これを解消するため、上位のDNSコンテンツサーバ(ここではx.nic.xyzのこと)には、ネームサーバのIPアドレス情報も一緒に登録しておく。これが「グルーレコード」である。x.infra.xyzからns1.infra.xyzへの道が繋がらなくなってしまうのを防いで、ちゃんと繋いでくれるレコードだから、glue(接着剤のこと)レコード。
なので、ドメインを買って、そのドメインをネームサーバのドメインとして使うときは、ドメインを買ったお店の管理画面からグルーレコードを登録しないといけない。
お名前.comで、グルーレコードを登録するには?
1. ドメインNavi>ネームサーバーの設定>DNS関連機能の設定>対象のドメインを選択して「次へ」
2. ネームサーバー名としてのホストを設定する、を「設定する」
3. 作成を選んで「入力画面へ進む」
4. ホスト名にネームサーバのFQDN、IPアドレス欄にネームサーバのIPアドレスを入力して「確認画面へ進む」>「設定する」で完了
これで、x.nic.xyzにadditional sectionとして「ns1.infra.xyzのIPアドレスは○○○.○○○.○○○.○○○」という情報が登録された!なので、冒頭の会話は以下のようになる。
パソコン「infra.xyzのIPアドレス教えて」 DNSキャッシュサーバ「ちょっと待て。調べてくる。infra.xyzのIPアドレス教えて」 ルートネームサーバ「知らん。xyzのネームサーバはx.nic.xyzだからそっちに聞いて」 x.nic.xyz「infra.xyzのネームサーバはns1.infra.xyzだよ。あと追加情報だけど、ns1.infra.xyzのIPアドレスは○○○.○○○.○○○.○○○だよ」 DNSキャッシュサーバ「やった!これでns1.infra.xyzのとこに行ける。おーい、infra.xyzのIPアドレス教えてー」 ns1.infra.xyz「○○○.○○○.○○○.○○○ですよ」 DNSキャッシュサーバ「○○○.○○○.○○○.○○○だってさ」 パソコン「ありがとー、これでinfra.xyzのサイトが見られるわー」
となる。グルーレコードのお陰で無限ループ回避できた。めでたしめでたし。
しかしDNSサーバとWebサーバが同居していると、自足自給感が半端ないな。楽しい。