たとえばあなたが宅配ピザのサイトリニューアルを担当していて、ステージングサイトで「ログインして注文する」というテストをするため、テスト用のユーザを作ったとします。
名前は適当に田中一郎にして、誕生日も適当に2010年10月10日、メアドも適当に「tanaka@test.co.jp」にしとこう!
ちょっと待ったー!
名前と誕生日はいいとして、そのメアドは待ったー!
昨日のエントリでも書いたけど、自分が買っていない=持っていないドメインを勝手に使うのは、トラブルの元なのでやめましょう。
こういう場合に使うべきなのは、
のどちらかです。
あまり知られていませんが、実はインターネットでは「例示やテストで使っていいドメイン」というものがあります。
こういうケースではRFC2606で定められている「example.com」や「example.net」、もしくはJPRSが定めている「example.jp」「example.co.jp」などを使いましょう。
ところで先ほど「自分が買っていない=持っていないドメインを勝手に使うのはトラブルの元」と書きましたが、具体的にどんなトラブルが起きるのでしょう?
たとえば「test.com」というドメインは(恐らく)DOSarrestというサービスをやっている Internet Security LTD,という会社が所有者ですし、「test.co.jp」というドメインは有限会社教育評価研究所という会社が所有者です。(Whoisを見れば分かる)
そのため最初に書いた宅配ピザのステージングサイトで、仮に「tanaka@test.co.jp」というメアドの登録したユーザでテストを行うと、実際に有限会社教育評価研究所という会社に会員登録完了メールや注文完了メールが飛んでいってしまい、相手方にご迷惑であると共に、情報漏洩の恐れもあります。
誰かがアンケートに適当な住所を書いたせいで、全然関係ない自分の家にダイレクトメールが届いたら迷惑ですよね。実在する他人の住所を勝手に書かないのと同じように、他人のドメインも勝手に使わないようにしましょう。
じゃあ「誰のものでないドメイン」ならいいのでは?と思うかも知れませんが、現時点で誰のものでもなくても、明日には誰かが取得するかも知れないので、これもやはりお勧めしません。