これは「mhidakaが建立した Advent Calendar 2023」の9日目の記事です。
mhidakaが建立した Advent Calendar 2023 を公開しました!ルール無用の好き勝手に3行プラスαぐらいを書くアドベントカレンダーです。
— mhidaka@技術書典 (@mhidaka) 2023年11月28日
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まじでゆるふわでいい、ということなので、雑で特に結論もない話を書きます。わいわい。
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先日、この「教えて先輩! DevRelの立ち上げ方(前編)活動の成果と計測、体制、予算 - SmartHR Tech Blog」という記事を読んでいて「めっちゃわかるー」となったところがあった。以下、引用。
941:そうですね。うちに大学生のアルバイトの子が一人いたんですけど、卒業するから新卒でDevRelに入りたいって言ってきて。いや、ファーストキャリアは絶対にここじゃないよって(笑)。
玉田:ああー、わかる。
941:新卒カードは絶対違うとこで使ったほうがよいです。なので、セカンドキャリアっていうか、他に何かやってから……。
杉田:ですね。ベースで何か自分の強みが一つあって、それプラスアルファのDevRelかなという気がします。
これ、テクニカルライターにもよく似てるなーと思ったのです。
以下は、私がときどき大学にお呼ばれして、自分のキャリアについて話すときの発表原稿から抜粋したもの。
これってドラクエの転職システムに似ているなーと思っていて、テクニカルライターって決して最初から目指す職業じゃなかったりするんですね。
レベル1の戦士になって、レベル50まで行って、転職してまたレベル1から魔法使いをやって、またレベル50まで行って、その2つを経てようやく上級職の魔法戦士に転職できたりする。
大学卒業した直後、いちばん最初から魔法戦士、つまりテクニカルライターを目指したらなれていたかっていうと、恐らくそういうじゃないな、という。
私はプログラマーをやってたときも、広報をやってたときも、インフラエンジニアをやっていたときも、別にテクニカルライターを目指して踏み台としてそこをやってた訳じゃないんだけど、その辺で育ててきたスキルがうまい具合に噛み合って、ゆくゆくいい感じの職業に辿り着くことがあるよ、という。
最初から「なりたいもの」がはっきりしていなくても、置かれた場所で精一杯がんばっていると、それがスキルになって、後々の選択肢を広げることがあるよ、という話ですね。
一度も料理したことないし、なんなら「台所」という概念も知らない人間に、分かりやすいレシピが書けるかというとやっぱりかなり難しいので、エンジニアリングもライティングもどちらも経験せずにいきなり初手で目指すようなポジションではない気がしている。
ちなみに私がここで言っている「テクニカルライター」は、こういうお仕事のことを指しているけど、エンドユーザー向けに電化製品のマニュアル(取扱説明書)を書くタイプのテクニカルライターであれば、マニュアル制作会社で新卒採用はしているし、そこからIT系のテクニカルライターやUXライターにジョブチェンジしてきました、という話もよく聞く。
参考:テクニカルライター - 職業詳細 | job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET))
せっかくサイボウズ、SmartHR、ソラコム、ヌーラボなどIT系の各社でテクニカルライター採用枠もまた増えてきたし、「こういうルートを進むとIT系のテクニカルライターになれる」という舗装された道が整備されて人口が増えていくといいんだけど、まだなんか再現性がない「いろいろあって、気付いたらここにいました」みたいな獣道パターンが多いなと思っている。