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#AWSをはじめよう に甲木洋介さん・尾形鉄次さん・太田ブンメイさんから書評をいただきました #技術書典

10月8日(月・祝)の技術書典5で頒布(販売)する「AWSをはじめよう」に、クラスメソッド株式会社の甲木洋介さんと、「Web制作者のためのUXデザインをはじめる本」の著者 太田ブンメイさん、そして株式会社ガイアックスの尾形鉄次さんから書評をいただきました!

AWSをはじめよう」がどんな本なのか、どんな人にお勧めしたいのか、皆さん熱く語ってくださいました。本当にありがとうございます♡

甲木洋介さん(@yokatsuki クラスメソッド株式会社 データインテグレーション部)

本書は前著「DNSをはじめよう」に続き、非常に丁寧な構成で、AWSで基本的なWebサービスを始める手順を説明しています。

従量課金のクラウド環境を使い始める時にやらかしがちなのが、インスタンスの使い過ぎによる過請求、セキュリティ設定の不備による不正アクセスです。本書では、それらのトラブルを防ぐために"AWSを使い始めたら最初にやること"として請求アラートの設定、ルートユーザの普段遣いをしない為のIAMユーザにMFAの設定、更にCloudTrailの設定に至るまで、使う前の入念な準備を提案しています。

また、無料枠でEC2インスタンスを起動する箇所でコラム中をはさみ、バーストに関しての説明を入れているなど、起きうるトラブルを未然に防ぐ為の工夫が随所に施されています。

本書であれば、AWS初学者に「これ、一通り読んでやってみて」と渡しても前述の問題が起きることは無いでしょう。

そして、入門書でありながらバックアップや負荷分散について、具体的な手順や設定後の動作確認が記載されているところが良いと思いました。この辺りのいわゆる非機能に関する設定は、オンプレ環境では初学者がなかなか触れられないところですが、Webシステムにおける運用では欠かせないものです。

本書はクラウド環境の「設定だけで自由に基盤を構成できる」メリットを十分に活かしており、実践的な基礎技術を得る手段として、大いに活用できると思います。

AWSで分からないことを検索すると必ずDevelopers.IOが出てきて、甲木さんをはじめクラスメソッドの皆さんが提供してくださる情報には、本当にいつもいつもお世話になっています!いつもありがとうございます!

続いては「Web制作者のためのUXデザインをはじめる本」の著者、太田ブンメイさんからの書評です。

太田ブンメイさん(「Web制作者のためのUXデザインをはじめる本」著者)

近頃、デザインデザインってうるさいですよね。コンセプトやプロトタイプばっかり作って、でも実際に動かすところになると途端に息をしなくなる “中の仕組みなんて知らんがな系デザイナー” とっても増えましたよね。鬱陶しいですよね。

みなさん、日頃使ってる「Web」って、実際のところ、なんだと思いますか?

思い出してみてください。3.11の震災のとき、Twitterで友達と連絡を取り合った時のこと。通信量が爆発して、サーバーがパンク…しましたか?しませんでしたね。ならば中の人達が「こりゃ大変だ」「ハードウェアの増強だ」と慌ててサーバを組み立てたり…してたと思いますか?絶対してませんよね。

あのとき、著者が冒頭で述べている「好きなだけサーバの台数を増やしたりできる」というクラウドの威力が、リアルにみなさんの命にかかわるところで遺憾なく発揮されたということ。オンプレミスからクラウドへの変革は、決して “中の人だけの話” ではないのです。

プロのサービスデザイナーとして断言しますが、中の仕組みを知らなければ決してデザインできないエクスペリエンスがあります。そして本書では、著者がエンジニアにはあるまじきストーリーテラーぶり(失礼)を発揮しながら「インフラエンジニアリングの自分ごと化」の手助けをしてくれます。Webの世界で何かを作っているあなたがたとえインフラエンジニアでなくても、いやむしろエンジニアでない人にこそ、本書は「デザインの自由度を高める一般教養」として心地よく刺さっていくのではないでしょうか。

前著「DNSをはじめよう」と一緒に、お楽しみください。

ちなみにブンメイさんはご自身の紹介文も面白いので、併せて載せておきます。

太田ブンメイ(評者)

1990年代、インターネット黎明期にエンジニアとしてキャリアをスタート、現在はサービスデザインの専門家へとジョブチェンジ。そういえば前職ではネットワーク仮想化技術(SDN=Software Defined Network)の研究開発チームに参画、UXDの専門家として「仮想化ネットワークのユーザー体験を考える」というミッションに挑んだ。その後どうなったかはよくわからないけどAWSやOpenStackには大変お世話になりました。

株式会社アイ・エム・ジェイ Service Design lab. デザインマネージャー/常葉大学 非常勤講師(造形学部)/日本デザイン学会 正会員/NPO法人 人間中心設計推進機構(HCD-Net)認定 人間中心設計専門家

最後に、前作の「DNSをはじめよう」を読んで色んな方に勧めてくださった、株式会社ガイアックスの尾形鉄次さんからいただいた書評です。

尾形鉄次さん(@xtetsuji 株式会社ガイアックス)

AWSが書名に入っている本書ですが、最初のCHAPTERで解説されるのはインフラやサーバという言葉の意味、そしてオンプレミスの話。オンプレミスのことを知らなければAWSパブリッククラウド)の有り難さは分からないという理念が伝わってきて、オンプレミスを長年触っていた私にとって嬉しい内容でした。

本題であるAWSの解説は、画面キャプチャを潤沢に掲載した親切さ。初学者を脱落させないという強い意志を感じます。しかも、WindowsmacOS両対応。そして、現時点での知識でできるセキュリティへの配慮もバッチリ。構築した環境の無駄な課金に配慮してAWSのやめかたで解説しているのには唸りました。

AWSの基本的なサービスについてそこそこ知っていると思っていた私も、最新のT3の話(バーストデフォルトオン)等、各所で学びがありました。読んでいる最中「あれ、これ解説しないのかな?」と思った事柄が次のページや脚注でしっかりフォローされていて、もはや私の出番(?)がありません。

技術各論からは離れるものの、初学者が疑問に持ちがちな部分もコラムとしてまとめられていて、自分がAWSを知らなかったときにこの書籍があれば、何の迷いもないAWSの門出ができて Auto Scaling の実用的な知識まで一気に学べたのになぁ…と思わされます。

既刊「DNSをはじめよう」への参照もあり、両書を読むことでサーバサイドのウェブがどのようなものか、かなり理想的な速習ができると感じました。本書がウェブ系のインフラを志す初学者への定番となり、AWSを使いこなすインフラエンジニアが増えていく未来が楽しみです。

尾形さんの仰るとおり「AWSをはじめよう」はAWSの本でありながら、その前段として第1章でインフラとは何か?サーバとは何か?オンプレミスとクラウドは何が違うのか?といった内容にかなりのページ数を割いています。

一度もお腹を空かせたことがない子に食料備蓄の大切さを説いてもいまいちピンとこないように、オンプレミスの良さや大変さを知らなければ、クラウドのメリットもデメリットも身をもって感じられません。

そんな気持ちで書いた第1章を特に評価してくださった尾形さんの書評は、読んでいてとっても嬉しかったです。

皆さんからいただいた書評は以上です。愛のある書評をたくさんいただいていた「AWSをはじめよう」は、いよいよ明日、10月8日(月・祝) の技術書典5にて頒布(販売)します。

note.mu

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技術書典への行き方や、何時ごろに行けばいいか?などはこちらにまとめてあります。

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みなさんのご来場、お待ちしております!それではまた明日!